呼吸療法チームは、周術期呼吸器合併症予防や、痰が出しにくい方への排痰援助、酸素療法中の方や在宅酸素を導入する方、人工呼吸器装着中の方へ介入を行っています。患者さんが感じる「息苦しさ」などの苦痛が少しでも楽になり、希望する生活に少しでも近づけるような関わりを行うこと、勉強会等を通して、院内の呼吸療法に関する知識・質の向上を目標に今後も他職種で関わっていきたいと思います。
糖尿病患者や糖尿病腎症患者に対し、各職種の専門性を集結して質の高いチーム医療を提供することで、療養生活を効果的にサポートすることを目的に活動しています。
主な活動は、糖尿病および糖尿病腎症患者を対象とした糖尿病教室の開催、外来診療や教育入院時の教育の質の改善、生活習慣病予防を目的とした教室の開催、地域活動への参加です。わかりやすく実践につながる効果的な糖尿病教育の提供と、生活習慣病予防活動を通じて、地域住民の健康管理に貢献できるよう努めています。
この3つのチームは、感染対策や予防、抗菌薬の適正使用等の感染管理全般にわたり、多職種で活動をしています。各々が感染対策の役割モデルを示し、職員への教育や標準予防策、感染経路別予防策などの感染対策を行っています。また、ご来院いただくすべての方を対象に思いやりのある感染対策に取り組んでいます。
NST(栄養サポートチーム)は、栄養アセスメントを確実・正確・迅速に行うことで栄養不良症例を早期に発見し、栄養状態を改善することで患者の回復を早め、QOLを向上することを目的に、2003年に発足しました。医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、検査技師、事務職員で構成し、週に1回の定期的なラウンドやコンサルテーション、スタッフへの知識の啓発等を行っています。当院には誤嚥性肺炎や褥瘡等の治療目的でご高齢の患者さんが多数入院されますが、『栄養管理はすべての患者さんに必要な治療法の基盤』であることを忘れず、早期から病状に応じた適切な栄養管理ができるよう日々心がけています。
認知症ケアチーム会は「患者さん・ご家族が安心して療養できる環境づくり」を目指し、認知症ケア上級専門士、認知症ケア専門士の認定を受けた看護師を中心に活動しています。
外来部門では、患者さんが治療や検査を心配なく受けられるように説明を行い、ご家族と診療内容や家庭での様子を共有する工夫をしています。病棟では、患者さんの持っている力に目を向けることや、患者さんがどのような思いを抱えているのかを考えることを大切にしながら、丁寧に接するように心掛けています。
超高齢社会を迎えている今、認知症ケアを充実させていくことは重要なことだと考えています。今後も研鑽を続け、患者さん・ご家族に寄り添うことができるチームに成長していきたいと思います。
緩和ケアチーム会は、医師・看護師・薬剤師・臨床心理士などの多職種でチームを構成し、がんに限らず病気に伴う苦痛や苦悩を和らげ、その方らしく生活できるように支援することを目的に活動しています。そのために、毎月の事例検討や苦痛の緩和のためのケアについて、メンバーで学びを深めています。
緩和ケアの対象となる方は、患者さんだけではなくご家族も含まれています。今後も、病気とともに生きる患者さんとご家族に寄り添い、ケアを提供し、少しでも笑顔になっていただけるようにサポートしていきます。
がん化学療法チーム会では、がん治療のうち、薬物による治療(いわゆる抗がん剤による治療)を行っている患者さんを中心に、患者さん・そのご家族が安心して治療が受けられるように支援しています。患者さんにとって最善の治療が行われるように、医師・薬剤師・管理栄養士・看護師など多職種で患者さんの状態について話し合っています。年に1回はレジメン委員会を実施し、行っている治療の妥当性の評価等を行っています。
また治療面だけではなく、生活面・就労面・心理面からも患者さんとそのご家族をサポートできるように努力しています。当院では外来通院での治療患者さんおよび入院中の患者さんも外来化学療法室で治療を行っています。がん化学療法認定看護師の指導のもと、大きな病院に負けない専門性と個別性をもった看護を提供しています。
外来化学療法室についてはこちらをご参照ください。
患者さんの「食べられるお口を作り、安全に口からおいしく食べる。」を目標に、栄養士・作業療法士・看護師・摂食嚥下障害看護認定看護師がチームとして活動しています。
スマイルケアチーム会では、患者さんのベッドサイドで口腔ケアラウンド、嚥下ラウンドを行っています。口腔ケアラウンドでは、歯科衛生士から歯磨きやケア方法、口腔疾病の予防指導を受けながら患者さんの食べられる口にできるようケアを行っています。嚥下ラウンドでは、食事時の姿勢調整や嚥下の評価、間接訓練、直接訓練、食事形態の見直しを行い、安全においしく食事摂取できるように介入しています。
また、チーム員のレベルアップのため研修に参加し、病棟スタッフが患者さんに統一したケアができるように、チーム員が院内勉強会を開催しています。
チーム一丸となって、患者さんにより良いケアを提供できるように活動しています。